- (Barnstomerの記事を読んで)スラックスをもっと知りたくなった
- チノパンやスラックス等パンツ選びの参考にしたい
- 俺ちょっと知ってるぜ、ってドヤりたい笑
前回記事ではさらっと記述してましたが、専門用語が多くてわかんない、、、って意見も出そうなので、もうちょっと掘り下げてみようかと(決意)。新たな記事を起こしてみました。
この記事に辿り着いたということは、Barnstomerの記事に感化された?!と信じてます
今回のBarnstomerの番外編ってどんな内容なの?
「Barnstomer」のドレスチノを切り口にして、パンツの専門用語を勉強しましょうって会だよ
そゆことね。内容や投稿画像が重複してたらごめんなさいだね。ペコリ
「Barnstomer」のドレスチノで知るスラックスの専門用語
前回のBarnstomer記事で出てきた用語の他に、触れてないけど知っとくべき用語等も並べてみました。
少しマニアックかも・・・な会です
“通”を目指すなら知っておこう、きっと役に立つよ!
前回の記事はこちらです。Barnstomer定番のドレスチノ
テング
ファスナーの内側に配し先端の尖った部分でボタン留めする仕立てのこと。尖り部分が名前の通り天狗さんの鼻を連想することから名付けられました。このテングの内掛けの有無でフィット感が違ってきます
テングを留める事で気持ちにスイッチも入ります(時間がない時とか内掛けしない時もあるんだけど。。)
寝坊した時とかよね。。時間にルーズなHico。。
一般的なテングはファスナーに沿うように伸ばしファスナー終点で止めます。一方、Barnstomerのテングはさらに内股の十字部分まで伸ばす事で、裂け目防止等、補強の役割もプラスαで持たせています。
コストや用途等、工程での諸々の事情を経て作られてるわけで、テングだけでパンツの良し悪しを判断するのは早計だけど、目安の一つにはなるよね
マーベルト
こちらも内側部分、ウエスト周りにつく帯状の仕立てです。スラックス内側の縫い代や裁ち目を隠すため、「腰裏」「ボロ隠し」なんて呼ばれてたりしますが、主な役割はタックインしたシャツのはみ出しを防ぐためのもの、快適さを求めるものです。
芯入りのタック入りマーベルトやストレッチ性のあるバイアスマーベルトにすることで動きやすさやフィット感も変わってきます。各ブランド腕の見せどころ。
滑り止め効果が抜群で気付かぬうちにお世話になってるマーベルト。いろんな柄や種類があるのね!
二度縫い
地味におっーと唸らせるのがこれ。わかりますでしょうか?
お尻の座位する部分は摩擦によるストレスもかなりのもの。破れ防止のため上に重ねて縫われてれるわけです
安価なパンツに限って二度縫いがなかったりするので、こちらも購入時の要チェックポイントです。
家にある主要なスラックスパンツは全て二度縫いされてたね・・・ホッ
センタープレス
パンツの両脚の中央に折り目をつけたデザインのこと。仕立ての段階で折り目をつけてるのが一般的ですが、洗濯で消えてしまうのが、ユーザ目線では欠点ですかね。
左から新品→洗濯後(アイロン無し)→そのまま1日着用の画像です。
センターラインが消えてってるのが明らかね
アイロン掛けで復活します、この一手間で見た目が大きく違ってきます(面倒な人はクリーニングを頼ってだね)
コインポケット
コインポケットはポケットの中にある小さなポケットで、「忍びポケット」とも呼びます。小銭やカードの収まりがよく意外と重宝します。さすがに裏地側からしか画像は用意できませんのでご容赦を
たまたまコインポケット部分に自転車の鍵が挟まってる時があって、それに気付かず「あれっ落とした」って焦ったり。。
隠しポケットを意識的に使用してない人にとっては、あるあるよね笑
ウォッチポケット
ウォッチポケットは古き良き時代の懐中時計を入れる仕様です。「時計隠し」とも呼びます。ウォッチポケットにもいろいろ種類があって、この辺になってくると、こだわりオーダーの人向けになってきます。
イメージはシャーロックホームズって感じ。さりげなく使用できたら渋いよね
SHIPSで購入のスラックスにウォッチポケットがあったー
私の指で3本分、深さも大体イメージできるかと
玉縁ポケット(両玉縁・片玉縁)
玉縁とは、布の縁を同じ布でくるっと包み込むように補強することを言います。=パイピングとも呼ぶんですが、その呼び方のほうが馴染みがあるかもですね。
そのままだと、ほつれやすいからね
Sanaも齧るから余計にほつれる・・・w
てへ、それを防ぐのが玉縁ってことね
そうだねー、簡単にいうと補強ポイントのこと
両玉縁があれば片玉縁もある。片玉縁パンツも探してみたのでご覧あれ
上下しっかりパイピングされてるのが両玉縁で、下部分だけのパイピングが片玉縁
クンクン。比べてみてはじめてわかるわ。普段意識しないとこ
スラックスパンツでは両玉縁が一般的。慣習みたいなもんで、両玉縁の方がフォーマルな印象は強いです
スラントポケット・セットインポケット
斜めに入ったポケットがスラントポケット。ジャケットのフロントポケットでも時折見かける仕様で、呼び名も一緒です。
対してサイドのミシン目に沿って真っ直ぐにポケットを配しているのがセットインポケット。
見た目以外に違いってあるの?
(ぶっちゃけて・・・)玉縁、スラント、セットイン・・・ポケットの機能的な差はそこまでないかなって。ちょっとしたこだわり的な差かね
知る人ぞ知る。それが”通”というものだね
ガゼットクロッチ
次が最後になります。スラックスに限らず、パンツ全般で役立つディテールですので掲載しときます
これを知ってると知らないでは雲泥の差。アクティブ派には必須。
お散歩好きのSANAも是非知っとくべきポイントだね
へー、知りたい知りたい
要チェックやー(スラムダンク風)
スポーツウェアやクライミングウェアのパンツで採用されることが多い、パンツの股下構造のこと。股下部分に菱形ほか多角形のマチを作ることにより、可動域が広がり180度全開、アクティブに動けます。細身のシルエットのパンツでも動きやすいのが特徴です。
ガゼットクロッチの発祥:アメリカ発のブランドGRAMICCI(グラミチ)での採用がはじまり。GRAMICCIは伝説的クライマー集団STONEMASTERSの一員として、ヨセミテ公園はじめ数々のルート開拓に貢献したレジェンドのマイク・グラハム氏が創業。機能性と安全性を考慮し欲しい機能を集約したクライミングパンツのなかで具現化された
ガゼットクロッチも、仕立て屋の一手間。。コストカットとか制約も多いだろうし、なかなか一般的なパンツでは採用されてないのが現実
さすがにアウトドア系はガゼットクロッチが大きいわね
<編集後記>語り尽くせぬ・・・専門用語
Barnstomer切り口で記事をはじめてみましたが、なかなか尽きない。スラックスに限らずジャケットの事だったり、まだまだ専門用語ありますよね。ファッション・アパレルも奥深し!
専門用語の沼にハマってくわね。
私もお腹いっぱい・・・
折角なんで今回の記事を参考にして自分のパンツがどうなってるか、是非確認してみてください。
「テングついてる」とか「これが玉縁ポケットか」等々、自分のパンツに愛着湧いてくると思います。
パンツ並べて見るとオモロイですよ、新たな発見があったりします
ウィンドウショッピング中、「これガゼットクロッチですよね」とか言ってみたら、ショップ店員さんもびっくりするかも笑。。会話のきっかけに良いかもですね〜
ショップ店員さんとの会話が盛り上がる。ショッピングの醍醐味です
ノリノリ乗せられて買いすぎるHicoの姿が目に浮かぶような。。注意よ!Hicoは
ドキッ、確かに。。気をつけます